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私は中学の頃から英語が大好きだった。きっかけは、海外の同年の子と海外文通を 始めたことだった。彼女はアメリカの田舎町に住むティーンネージャー。送られてくる乗馬 やプロムでドレスアップをする彼女の写真、手紙、時には小包で届けられるアメリカの雑誌 やお菓子に心を躍らせ、はるかかなたの憧れの国に思いをはせていたのだ。アメリカに 行きたい=英語を勉強しなくちゃ!という素直な気持ちで勉強していたのだ。 高校のとき、時代はバブル絶頂期。親も羽振りがよかったので、英会話教室に通わせて もらえることになった。ウン十万の授業料を払い、グループレッスンとやらに参加していた。 しかし、運が悪いことに、私のクラスにはとても日本語のおしゃべりが大好きな人が一人 いて、いつも授業は彼女と日本人講師の日本語による恋愛トークみたいなものに邪魔され 決して英語力がついたとはいえなかった。結局、自分の金銭的理由で1年でやめてしまった。 この学校は今でも存在するかなりの大手の学校だが、こういうあたりはずれもあるということ で、その後二度と英会話学校に行くことはなくなった。 そして大学生になった頃、バブルもはじけて景気は悪化。留学というもので一度でいいから 海外生活を体験してみたかったのだが、親に頼めるわけもなく。下宿をしていたのだが、そこ をひきはらって2時間半かけて通学をするからという条件で、その下宿を引き払う際に、後輩 に半額で売った家電類で得たお金で1ヶ月、アメリカにホームステイできることになった。 英語だけの生活、それは思い描いたよりも精神的に応えるもので、自分の英語が通じない、 相手の言うことが聞き取れない苦しさにたった2週間でひどいホームシックになってしまった。 それでも一緒に渡米した仲間に励まされ、なんとか4週間を乗り切ったときには、多少なりとも 英語に対してコンプレックスを感じなくなっていた。やはり何でもそうだが、何かを会得するのに 近道はないということだ。 社会人になってもまだ留学というものへのあこがれが捨てきれずにいた。30歳を目前にした ある日、自分の貯金をはたいて渡英した。周囲から大反対だったけど、英語の環境に身を置く、 これがいちばんの英会話習得の近道だと思った。1年経って帰国。実感するのは、やはり英語 は奥が深い。現地に行かないとわからないことがたくさんある。学校で勉強した表現もどの程度 使われていて、どんな場面に適しているか、これは使ってみないとわからない。しかし分かった ことはまだ他にもあった。ジャパニーズイングリッシュで話すことはちっとも恥ずかしいことじゃない ということだ。学校で習う英語はアメリカ英語が主で、教師もアメリカ、カナダ、オーストラリア、 イギリス、そんな所が多いだろう。しかし世界で話されている英語はこの国の人たちが話す英語 だけではないのだ。むしろ英語を公用語とする国々のオリジナルな英語の方が多いのでは ないだろうか。英語はコミュニケーションツールだとよく聞くが、全くそのとうりなのだ。使ってこそ 効力を発すもの。残念ながら日本国内では英語を日常的に使うシーンはない。だからこそ、 ブラッシュアップに苦労する。私もそんな一人で、日々衰えていく英語力に失望していたりする。 何年ぶりかに英会話教室、のぞいてみようかなぁ。。。。 |